日経平均の銘柄入れ替え発表
9月4日、日経平均の採用銘柄入れ替えが発表されました。
エムスリーが採用され、東京ドームが除外されるとのこと。入れ替え実施は10月1日とのこと。
銘柄入れ替えを経験するのは、投資初心者の自分としては初めてのこと。良い機会なので、詳しく調べました。
日経平均の銘柄入れ替えとは
wikipedia の日経平均株価のページに、銘柄入れ替えの項目を発見しました。(いつも思うのですが、投資用語の情報源として一番参考にするべきサイトってどこが良いのでしょうか…)
以下、2019/09/08 時点での内容を引用。
1991年9月までは、算出対象銘柄は非常に単純であった。すなわち、「裁量的な銘柄の入れ替えはせず、採用銘柄が倒産したり合併されて消滅した場合にのみ銘柄を補充して225銘柄にする」、というものである
銘柄入れ替えは28年前から行われているんですね。(ちょうど自分の年齢と一緒で運命的なものを感じますw
1990年ごろから、株価指数先物取引の存在が大きくなり、現物と先物の間のさや取りが行われ始めた。
この現物先物間の裁定取引や、日経平均連動型投信からの買いのために、まったく想定されていないほどの品薄株となってしまい、本来の企業価値とは著しくかけはなれた株価になってしまった。また、この高株価・品薄株は、日経平均への寄与度が異様に高まってしまい、これらの銘柄の価格に日経平均が振り回され始めた。
そのため、「採用銘柄が空いたら補充する」というルールに「著しく流動性を欠く銘柄は除外し、その分他銘柄を補充する」というルールが追加された。
日経平均の価格安定化を目指して、銘柄入れ替えが始まったんですね。
オールド・エコノミーの銘柄が多くを占め続けたために、日経平均株価は、市場全体との体感がずれていった。
2000年4月24日に、この問題を正すため、採用銘柄を30銘柄入れ替えた。
また、産業構造の変化に追従するためにも銘柄入れ替えは行われたみたいです。
この際に、発表から実施までタイムラグが1週間あり、除外30銘柄が売り浴びせられる一方、新採用30銘柄が買い込まれて高騰した後に指数採用となったため、大きな不連続性が発生した。
これをもって日経平均株価の不連続性を認めている。以上の経緯のために、入れ替え以前の数字との単純な比較ができなくなっている。この反省から、2001年以降は、毎年9月から10月に日経平均株価の構成銘柄の定期入れ替えを行うようになっている。
ああ、面白い…!同じ日経平均株価でも、銘柄入れ替えの前後では単純比較できないという話ですね。
この反省から、2001年以降は、毎年9月から10月に日経平均株価の構成銘柄の定期入れ替えを行うようになっている。
銘柄入れ替えが定期化されたのは、日経平均株価の連続性を担保するためなんですね。
日経平均の銘柄入れ替え理由まとめ
- 日経平均の価格安定化
- 産業構造の追従
採用銘柄は株価が上昇
ダイヤモンド・ザイより。
日経平均株価を算出する225銘柄は、毎年10月1日に定期的な銘柄の入れ替えが行われる。新規に採用されればETFや投資信託からの買いが入って株価が上昇しやすく、市場の関心事の高い一大イベントになっている。
そうか、ETFや投資信託の買いが入るから値上がりするんですよね。
また、「『任天堂(7974)』は毎回採用候補として注目を浴びますが、株価が高い“値がさ株”のため、実際に採用されると、日経平均全体を押し下げるインパクトがあります」(株式アナリストの岡村友哉さん)。ゆえに、本命視されつつも、未だに採用されていない。今年はどうなるか……。
値がさ株とは、単元あたりの株価が高い株のことですね。
2019/09/08 現在の任天堂の株価は、1株あたり41,450円。たしかに高いw
日経平均の指数にゆがみを与えやすいので、採用されづらい、ということでしょうか。
まとめ
投資の初心者が日経平均の銘柄入れ替えについて調べてみました。
来歴を調べているだけでも面白く、より投資の世界が好きなった気がしますw 確実に買いが入るというのも、注目度が上がる理由の一つですよね。採用銘柄には値上がりを期待したいですし、除外銘柄にはリバウンドが期待できるかも知れませんw
来年以降も、銘柄入れ替えには注目していこうと思います!