配当利回りの高さに魅力を感じて株を買うことはあると思います。
しかし、配当狙いで買ったはずが、予想外の値上がりが起こった場合はどうすればいいのでしょうか。売って利益を確定するべきか、持ち続けるべきか。初心者的に考えてみました。
三菱フィナンシャルGの場合
自分の場合、トウシルの以下の記事を参考にして、三菱フィナンシャルGを100株買いました。
記事の中で書かれている通り、当時の配当利回りは4.7%でした。株価は1株あたり529.0円でした。
自分は下げるのを待ってから買ったので、1株あたり515.47円で買うことができました。それが2019/08/07のこと。
皆さんご存知の通り、その後8月相場は軟調の展開を見せました。しかし、9月相場は日本市場は好調で、三菱フィナンシャルGのようなバリュー株に追い風となりました。
そのチャートが以下のとおりです。
500円を割った時はハラハラしましたが、配当狙いだと思えば、持ち続けることができましたw
問題はむしろ、急騰した時でした。515円で買った株が570円に値上がりしたので、そこで売ってしまえば、5500円のキャピタルゲインが得られます。Yahoo ファイナンスの掲示板を見ていると、「利確しました」コメントが散見されました。
売るべきか、持ち続けるべきか…。
持ち続けるという選択
結果から言うと、持ち続けることにしました。その理由は2点です。
1点目はコストです。
株式売買にはコストがかかります。手数料や税金など、少なくないコストは、運用利益をじわりじわりと削ります。
投資家の必読書と言われている「敗者のゲーム」という投資本があります。
著者であるチャールズ・エリスは、「ほとんどのプロの投資家は市場平均を上回る成果を出せていない」と言います。その理由の1つとして挙げられているのが、コストです。
なので、個人投資家としては尚更コストに敏感である必要があります。機関投資家と違い、我々にはノルマがあるわけではないので、焦って売買する必要はないのです。
ゆっくりじっくり持ち続けて、確実に配当を取っていこうと決めました。
手前味噌ですが、このブログとは別に書評ブログを運営してまして、そこに詳しい書評を書きましたので是非。
また、持ち続けると決めた2つ目の理由は、市場の予測の不可能性です。要は、いったん利確したとしても、次にいつ下げるか分からないのです。
利確した直後に株価が上がった…という経験をして苦い想いをした方はたくさんいると思います…w
せっかく515円という安値で買うことができたので、まだまだ持ち続ける所存です。
まとめ
高配当狙いで株を買うことはあると思います。急騰で利確したくなる気持ちは非常によく分かるのですが、コストや市場の不確実性を鑑みた時、売らずに持ち続けるという選択をしてもいいのかなと、初心者的には結論を出しました。